2022.09.03
食品配布時に玩具貸与 中央・子育て支援団体 親子安心の場に
中央市で子育て支援に取り組むNPO法人「地域つながりお茶会 ちびチュウ」(丸山代表)は、毎月行っている食料支援活動に合わせ、おもちゃの貸し出しを始めた。食品配布の会場を親子にとってリフレッシュできる居心地のいい空間にするのが目的で、メンバーは「親子とつながりをつくり、困ったときに助けてと言える関係性をつくりたい」と話す。
法人は新型コロナウイルスの感染拡大以降、毎月市内にある法人の活動拠点や公共施設などで食料支援活動を実施。ひとり親家庭や多子世帯、収入が減少した家庭など約30世帯に食料品や日用品を手渡しながら、近況や悩み事を聞くなどして母親らと交流している。
おもちゃの貸し出しは、子どもたちに食品配布の場で楽しさを感じてもらうとともに、親子の絆を深めてもらおうと企画した。NPO法人全国こども食堂支援センター「むすびえ」と東京おもちゃ美術館が、子ども食堂などにおもちゃを提供する事業「おもちゃライブラリー」に応募。寄贈されたおもちゃを活用している。
木のおもちゃや知育玩具、ボードゲームなどがあり、食品配布の会場に並べ、希望者に無料で貸し出している。利用者は貸し出しカードに必要事項を記入して借り、次回の配布機会を目安に感想を添えて返却する。イベントにも活用していて、7月末には食品の提供と合わせて夏休みの勉強会を開き、おもちゃ広場も用意した。
【山梨日日新聞 9月3日掲載】