2022.09.13
障害者生産の野菜販売 道の駅とよとみ
中央市浅利の道の駅とよとみは、障害者が農業の担い手になる「農福連携」のコーナーを野菜と花の売り場に開設している。障害者雇用を進める企業と連携し、社会参画を目指す障害者を支援する。
コーナーは7月に設けた。人材派遣のテルモヒューマンクリエイト(昭和町)が、市内の畑2カ所で育てた野菜を販売している。
同社は障害者雇用促進の一環として、2年前から農業に取り組んでいる。現在、障害者を含め計8人のスタッフでサツマイモやカボチャ、ハーブ類などを栽培し、週2、3回、道の駅に出荷。花売り場では、スタッフが作った寄せ植えを販売している。出荷日には障害者も交代で道の駅を訪れ、ラベル貼りや陳列などの作業に携わっている。
同社の担当者は「販売の場があることで障害者の経験の幅が広がり、励みにもなるので、コーナーを設けてもらいありがたい。外部の人との交流の機会にもできるといい」と語る。道の駅の担当者は「障害者が生産に携わった野菜の販売を応援することが、地産地消にもつながる」と話している。
(写真)農福連携コーナーにカボチャを並べる企業のスタッフ=中央・道の駅とよとみ
【山梨日日新聞 9月13日掲載】